前に進もう 今日のメモ書き

毎日のメモ代わりに脈絡なく思うまま書いています。最近はもっぱら読書備忘録です。

「Nのために」湊かなえ 著 / 「脳はなぜ『心』を作ったのか」前野隆司 著

気分転換に小説、湊かなえさんにはまっている

面白かった。

この方のラストに向かう伏線の回収、つながっていく展開はいつも本当にすごいなと思う。

どんな脳の構造をしていたらこんな小説が書けるんだろう。うーん、すごい。頭が良いんだなあ。

先日読んだ「落日」や「ユートピア」よりもだいぶ前に出てた本で、最近のよりもぞくぞくする感じとか、濃ゆい感じがする。

あと「贖罪」も借りていて、本好きな娘の話によると「かなりドロドロで嫌な感じが残るよ」ということなので、楽しみだ。

 

 

 

そして、教養・自己啓発的な目的で読んでる類の本

先日読んだ「教養としての認知科学」で紹介されていた本で、意識とは心とは何なのかにずばり答えている本。

その答えは「<私><意識><クオリア>とは、錯覚である」ということ。

「心の仕組みは、様々な脳の情報処理はニューラルネットワーク(神経網)による計算として説明できる」そうだ。

(この著者の方もロボット研究の方なんだな。)

 

しかし、錯覚なんだろうということは理解できても、それじゃあ<私>や<クオリア>のような感覚は、一体どこからどういう仕組みで湧いて出てくるのかが知りたくなる。

その点については、あとがきで「この本は『How(どのように)』ではなく、『Why(なぜ)』に焦点をあてている」と述べられている。

なるほど、確かにタイトルも『なぜ』となっていますね。

 

そうそう、この本の解説に「仏教の思考の果ては『私という存在は実はない』というところにたどり着き、なんとこれが現代の脳科学の先端的な考え方と似ている」と書いてあり、とても納得。やっぱりそうだった。