「人新生」なる言葉を見かけるようになり、どういう事だろうと、アマゾンで「人新生」で検索すると、トップに出てきた本。ちょっと前の話題の本だったようで、すごい数のアマゾンレビューだ。
なかなか現実離れした発想だなーというのが、読みながらの感想。
「資本主義をやめるべきだ」という主張には「無理なんじゃない??」としか思えなかった。全体的に煽られる、なかなか刺激的で挑戦的な文章に感じた。
「マルクスはこう言っていた」と晩年のマルクスの主張が連呼されていた。
マルクスの「資本論」は読んだことないけれど、あんまりよいイメージではなかったので、著者の言う晩年のマルクスの変化なるものにちょっとへーっと思ったかなぁ。
でも、資本主義が行き過ぎているというのは実感(共感)できる。「豊かさっていったい何だろう」という思いをかかえたり、先進国の人間として生きているだけで所謂グローバルサウスの人々や地球環境を犠牲にしているので罪深いような気さえしてくる。
ついこないだまでFXでお金を沢山稼ぐぞ!と鼻息荒くしていたのだけれど。それって結局、仕事に希望も将来も描けなくて絶望(とまで言うと言いすぎだな)してて、自由に楽にストレスフリーになりたかったんだよね。
最近は諦めが出来てきて、築いてきた人間関係に新たな光を見出すようにもし、これでいくしかないかもと思うになってきたかなあ。
本の内容ではないが、ベーシックインカムが実現できたらいいだろうなと思う。
お金が沢山ほしい(必要な)人が沢山働けばいい世の中。最低限で良い人はのんびり生きる。結構ずっと働かないというのは、継続的な人との関係もなくてつらくなるだろうと思うので、働く人のほうが多いだろう。
とにかく人間は、とくに先進国の人間に言えることは「貪るな」これに尽きるんじゃないかなあ。